簿記2級を取得するまでにやったこと

2023年5月22日

簿記3級を取得できたから簿記2級を取得したい!

そう思っている人は多いのではないでしょうか。

私も先日簿記2級の試験を受けてきました。

そこで過去最高得点の92点を取って合格することができたので、今回は簿記2級を取得するまでにやったことを紹介していこうと思います。

簿記2級について

日本商工会議所は簿記2級のレベルを以下のように位置付けています。

経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。

知名度・信頼度ともにバツグンで、時代に左右されない高いニーズがある資格です。会社内での評価アップも期待でき、就職・転職にも有利にはたらきます。さらに自営業の方や家計を見直したい主婦の方にも役立つスキルです。一度取得すれば更新の必要もなく、一生モノの資格になります。

簿記2級の難易度

簿記2級の合格率は平均して21.5%前後と低く、難易度が高い試験と言えます。簿記2級では商業簿記に加えて、工業簿記も試験科目となり、出題範囲が広まることが難易度が高い理由の一つです。
また、試験回によっても難易度が異なり、過去の合格率は一桁台の場合から、50%近く高くなった試験もあり、差が大きくなっています。

簿記2級の合格率は平均21.5%

日商簿記2級の合格率は過去10回の平均で

21.5%です。これまでの最高合格率は第133回の47.56%で、最低合格率は第107回の5.69%と8倍以上の差があり、回によっては10%前後まで下がることもは珍しくありません。10人受験して2人しか受からないと考えると、難易度は高いと言えるでしょう。
簿記3級の合格率は約40~50%、2人に1人は合格していることと比較すると、簿記2級は簿記3級よりも難易度が格段に上がっていることが分かります。

また、2020年12月からは従来の統一試験(紙)に加えて、ネット試験が開始され合格率も公表されています。簿記2級ネット試験の合格率は平均39.2%となっており、統一試験の2倍近い数値となっています。試験の難易度には変わりがないことが発表されていますが、大きく差がでています。

以下の表は、過去10回分の簿記2級試験(統一試験)と2020年12月以降の簿記2級試験(ネット試験)の合格率です。統一試験の合格率は「合格者数÷実受験者数」によって算出されています。申し込んでも受験しなかった人は除外されているので、より正確な数値といえるでしょう。

簿記2級受験者データ(統一試験)

回(実施年月日)受験者数(人)実受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
161(2022.6.12)16,85613,1183,52426.9
160(2022.2.27)21,97417,4483,05717.5
159(2021.11.21)27,85422,6266,93230.6
158(2021.6.13)28,57222,7115,44024.0
157(2021.2.28)45,17335,8983,0918.6
156(2020.11.15)51,72739,8307,25518.2
154(2020.2.23)63,98146,93913,40928.6
153(2019.11.17)62,20648,74413,19527.1
152(2019.6.9)55,70241,99510,66625.4
151(2019.2.24)66,72949,7766,29712.7
簿記2級受験者データ(ネット試験)
期間実受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
2022年4月~2022年9月45,86117,09137.3
2021年4月~2022年3月106,83340,71338.1
2020年12月~2021年3月29,04313,52546.6

簿記2級合格までの目安勉強時間

合格に必要な勉強時間は状況により大きく差があります。

〇簿記3級程度の知識がある人

独学の場合は、250時間~350時間が目安です。期間は4~6カ月程度になります。通学・通信講座なら150時間~250時間が目安です。同じ学習期間でも1日あたりの学習時間を減らすことが可能です。簿記に関する基本的な知識はもっているため、独学でも半年間の勉強時間を確保できれば合格を目指せます。しかし、簿記3級にはなかった工業簿記が加わるため、学習範囲が増えます。通信講座などを活用すれば効率よく学習できるため、勉強時間を短縮できます。

〇簿記2級から勉強する人

勉強時間の目安は350~500時間程度、期間は6~8カ月くらいです。2級から始めるとなると一から簿記を学んでいく必要があり、また独学の場合は不明点が出てきても自分で調べて解決しなければなりません。スムーズに学習を進めるためには、初心者でも理解しやすいテキストを用意することも大切です。また、勉強の進め方を間違えてしまうと、合格まで遠回りすることにもなります。事前に簿記2級試験の出題傾向を調べるなど、情報収集も大切です。

統一試験とネット試験どっちを受けるべき?

難易度にも差はないと日本商工会議所から発表されています。ただし、最新の合格率はネット試験の方が高くなりました。
日本商工会議所から発表された日商簿記検定ネット試験の合格率は2022年4月~2022年6月の期間で、簿記2級37.8%、簿記3級41.1%となりました。同じ時期に行われた第161回(2022年6月12日)統一試験の合格率は簿記2級26.9%、簿記3級45.8%となり、簿記2級においてはネット試験の方が合格率が高くなっています。簿記3級においては統一試験の平均的な合格率と大きく変わらない数値です。
統一試験の場合は試験回によって合格率・難易度に差が出る傾向にあることにも注意が必要です。

実際私もネット試験で合格し、統一試験も受験したことを踏まえた感想を言うと、ネット試験のほうが問題が易しかったように思います。(単に統一試験時の私の勉強不足もありますが…)

どちらにせよ、受験する時期を早めに決めて、問題集を解き始めましょう!

簿記2級を取得したい、そう思った今が勉強を開始するタイミングです!

簿記2級で押さえたい科目は工業簿記

簿記2級の合格には、得点源として工業簿記がカギ。出題傾向が安定しているため、過去問で傾向をしっかり押さえましょう!

工業簿記は製造業を営む企業で用いられる簿記です。工業経営の場合、原材料や部品を仕入れ、それを加工して製品にしてから販売活動に移ります。そのため工業簿記においては、材料や仕掛品など、製品の製造加工に関する特有の勘定科目も使用します。

また、商業簿記と工業簿記では財務諸表の表記が若干異なります。最終的にはどちらも財務諸表の作成が主な目的となりますが、表記の違いはしっかり覚えなければなりません。簿記2級では、3級にはない工業簿記を押さえることが必要です。

工業簿記は過去問で押さえる

工業簿記の出題区分は長い期間にわたり改定されておらず、出題傾向が安定しているともいえます。工業簿記は過去問から出題傾向を押さえることが可能です。

比較的に出題頻度の高い総合原価計算、差異の分析を行う標準原価計算、CVP分析を含めた直接原価計算の3分野を特に意識して押さえるといいでしょう。

簿記2級の勉強方法とスケジュール

難易度が上がる簿記2級の合格には、効率の良い勉強方法と適切なスケジュール管理がポイント!

簿記は2級から難易度が格段に上がるといっても過言ではありません。簿記2級を攻略するには、効率のよい勉強方法やスケジュール管理が大切です。ここからは、簿記2級に適した勉強方法やスケジュールの組み方について解説していきます。

効果的な勉強方法

簿記の基礎知識がない場合、まずは簿記3級の勉強から始めましょう。簿記の基本をマスターしてから2級の勉強を始めると、その後の理解も早まります。勘定科目や借方・貸方などの基礎知識を頭に入れるところからスタートすることが大切です。簿記の仕組みを全体で捉え、一連の流れの中でポイントを押さえていくと、勉強の効率も上がります。

おすすめの勉強スケジュール

まずは受験する試験の実施回を決め、今日から試験日までの日数を逆算してスケジュールを立てることが大切です。試験1週間前には最終調整の時間も確保しましょう。実際の試験時間と同じ時間で問題を解いたり、苦手な問題のポイントを押さえたりして、万全の状態で試験に臨みましょう。

私が実際に使った教材

私が実際に使っていた教科書・問題集です。

最初は何をやっていいかわからなかったので本屋にあった教科書・参考書を全部買いましたが、正直問題集だけあればいいと思います。教科書を熟読するよりも、実際の過去問や予想問題を解いて傾向をつかみ、わからなかった問題の分野だけYouTubeや通信講座で理解を深めるというやり方が一番良い気がします。

こちらが実際に使った資料、問題集のコピー、過去問のコピーになります。同じ教材の問題をこれでもかというくらいに解きまくったので気づけば使った紙は2,000枚を超えていました笑

私が実際に使ったサービス

使ったサービスは

・YouTube

・CPAラーニング

・STUDYing

になります。

勉強していて感じたこと

一番辛かったのは模擬試験で合格点に満たなかった時期です。単に勉強不足じゃないのか、その声はよくわかります。でも勉強して勉強して実際に模擬試験を解いた後に味わうあの絶望感といったらもう…

これは過去問を基につくられた問題集を解いたときの結果です。1回目を解いたときに合格点に達したのは2/12。そのたびに間違えたところの開設を読んで解き直しての繰り返しでした。

辛かった時期もありましたが、いざ試験会場に行って受験して、「合格」の文字が見えたときの喜びと達成感はすごかったです。試験会場では人がおったので抑えましたが、会場に出たらすぐに写真を撮ってインスタにあげ、余韻に浸っていました。20人くらいからいいねも貰えました笑

まとめ

簿記2級は、3級と比べると難易度が高く、数カ月から半年程度の学習時間が必要となります。しかし、自身に見合った勉強方法で効率よく学習していけば、初心者でも合格できる資格です。ぜひチャレンジしてみてください!